12月3日、遠野長寿の郷家族会の研修会が開催されました。
昨年より、遠野長寿の郷では福祉用具を使った介護に積極的に取り組んでいますが、新型コロナウイルス感染予防のための面会制限により、この取り組みの様子を見て頂く機会がありませんでした。
そこで、今回の家族会の研修では、『福祉用具を使った、利用者にも介助者にも安心、安全な介護』を知って頂こうと、介護コンサルタントをお願いしている(株)あかね福祉の房本氏を講師にお招きし、福祉用具を使う意義や介護体験などを交えた研修を行いました。
施設長の挨拶の後、動画を交えた座学からスタート。 ご家族のA様にリクライニング車イスからベッドへの移乗を体験して頂きました。(フレックスボードを使用)
奥様が入所されているA様は、入所前は在宅で介護をされていました。「ベッドと車イスの移乗が腰にきつくて大変だった。こんな良いものがあることを早く知っていれば、もっと楽に介護できたのに。」と話されていました。
同じく、K様にも体験して頂きました。 続いて、座位保持ができる方向けのスライディングボード(マスターグライド)も体験。
最後に、職員が利用者役でベッドに横になり、ご家族のT様とK様に背中に敷いたシート(イージースライドシート)を使ってベッド上を移動させもらいました。 膝に手を当て、軽く押すだけでスーッと動かせることに驚きです! 「全然力がいらなかった」と話されていました。
新型コロナを警戒してか、ご家族の参加が少なかったのが残念でしたが、福祉用具の良さを分かって頂く良い機会となりました。今回参加して頂いたご家族様から、今も在宅介護で苦労されている方々に「こんな良いものがあるよ」とお話頂けたら幸いです。