昨年8月１８日にお亡くなりになった童謡作家の冨永 佳与子先生（享年７３歳）が描かれた油絵を、弟の冨永 義和様よりご寄贈頂きました。

高校在学時から絵画に没頭し、画家を目指した先生は朱葉会にも所属され、賞を頂くこともありました。義和様によると、その頃の先生は製作中には家族を一切部屋に入れず、近寄り難かったそうです。

そんな先生でしたが、４０歳を過ぎた頃に眼病を患い、絵を断念することになります。そして、趣味として行っていた童謡の作詞に専念。日本童謡協会に属しながら、当時の協会理事だった こわせたまみ先生 に師事します。その後、童謡作家、絵本作家、詩人として活動し、数々の書籍を出版されました。

昨年8月２８日に開催された第４３回「日本童謡祭」では、新作『クロッカスと約束』（作詞：冨永佳与子、作曲：岡田正昭）を発表。新作にして遺作として演奏されています。

【受賞作品】                                                                                                                                                              １９９５年　日本童謡協会　日本童謡賞　詩集『りらりらりら　わたしの絵本』（国土社）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２００５年　第１回全国童謡フェスティバル～白秋IN小田原～　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ああああああ一般の部　最優秀作品　『いつもの道』（作詞：冨永佳与子、作曲：湯山昭）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２０１２年　日本童謡協会　日本童謡賞　詩集『雨の日の午後』（リーブル）