皆さん、遠野市から配布されている防災マップはご覧になっていますか。まだ見たことが無いという方は、遠野市のホームページからダウンロードできますので、ご覧になって下さい。
さて、この防災マップでは、長寿の森全体が急傾斜地危険エリアにあることが分かります。東日本大震災以降、正面玄関から調理室に掛けて地盤沈下が確認されています。これまでは、特に危険性を感じずに暮らしてきましたが、昨今の自然災害では、「想定外」「これまでにない」「観測史上初」「50年に一度」「100年に一度」などの言葉が使われるほど、予想を超えた災害が発生し、大きな被害が出ています。
こうしたことから、長寿の森では一昨年に利用者全員を遠野長寿の郷へ避難させる大規模訓練を行い、昨年の台風10号、13号では裏の斜面の土砂災害を警戒して、遠野市健康福祉の里に避難しました。(写真は昨年8月30日、台風10号の接近に伴う避難の様子)
これらの経験から、利用者が安心して暮らせる施設であること、いざという時に福祉避難所として機能するためには、安全確認が必要であることを遠野市に要望し、今回の測量とボーリング調査による地質調査が実施されました。今回の調査費用は遠野市に負担して頂きましたが、600万円を超える額と聞いております。今後は、この調査結果を基に安全対策を検討して参ります。
なお、これまで通り気象情報に応じて、吉祥園、デイ踊鹿の利用者の皆さんには施設外へ避難して頂くことがあります。また、避難先で使用する毛布の数が足りません。現在、職員に提供を呼び掛けていますが、大震災で寄付している職員がほとんどですので、なかなか数が集まりません。ご寄付頂ける方がいらっしゃいましたら、大変助かります。遠野市内でしたら取りに伺いますので、どうぞお知らせ下さい。